そしてまた、キミに。




「なー、坂口さん」

「?」


「しりとりしよ」

「え。何、急に」

「リンゴ」

もう始まってる…


「ご…ごま?」

「祭り」

「…リス」

「スズメ」




……



ー10分後ー




「ゴーヤ」

「野菜」

「犬」


「ぬ…」


あ、止まった。
'ぬ'はちょっと難しかったかな…


そう思った瞬間。
なぜか突然、清水君が叫び出した。



「…っ、アーー!!」


驚いて振り向くと、
清水君は両手で顔を覆っていた。


「え…何?」


「全然'ゆ'で終わるやつ言ってくれへん…」