停めていたバイクにまたがり、走り出す前に電話を掛ける。 プルルル… 「優? 今バイト終わったよ。 20時くらいに公園着くから。 …うん。じゃあ、また後でね」 電話越しに聞こえた彼女の声。 それさえも、愛おしいと感じる。 ーー『アタシも、、 アタシも…晃が好き』 彼女と付き合い始めてから、1ヶ月余り。 まだ恋人同士の期間は短いけど、俺が優を好きになってからはもう3年もの月日が経っている。