そしてまた、キミに。




かわいそうだけど…それはないかも。

清水君が好きなのは優だもん。


清水君モテるからなー…

私だってそうだけど、こんな風に失恋してる人がたくさんいるんだろうな。



これ以上盗み聞きをするのは良くないと思って、その場から離れようとしたけど
気になる話を聞いて歩く足を止めた。


「そうだ、その人もうすぐ誕生日だって言ってなかったっけ」

「うん。7月30日だよ」


…え。

そうなんだ。
私、全然知らなかった。




止めた足をまた動かせる。

7月30日か…




「あ。」


私、いい事思いついちゃったかも。