ーーーーー それから数日経ったある日。 優と二人で帰り道を歩いていたとき、ふと昼休みに友達と話していたことを思い出した。 「そうだ! 今度、駅の近くに新しくできたカフェに行こうよ」 「…カフェ?」 「うん。 そこのケーキがすごく美味しいんだって」 私は、優との距離を取り戻したくて必死だった。 先生が言ってくれた言葉を信じて。 「優、甘いもの好きだし 絶対気に入ると思うの。 清水君も誘って3人で行こうよ」 「っ…」 ''清水君''と言った瞬間、優の肩がピクリと動いた。