話す清水君もどことなく照れ臭そうに 頬を染めている。 胸の奥がピリピリと痛む。 あんなに可愛いコに勝てるわけないよ… 二人はどこかに行ってしまい、 様子を伺えなくなった。 どこに行ったのかな。 何話してるのかな。 気になる… 清水君が離れてしまう気がして、 心が落ち着かない。 「松田さん」 いつの間にか教室の中に戻ってきていた 宮本先生が私の目の前に立っていた。 「何でそんなに 悲しい顔してるの?」 「…っ そんなことないです」 先生が優しく微笑む。 「大丈夫。 すぐ戻ってくるよ」