「……なんで…?」
れーおが中に入ってドアを閉めて、我慢出来ずに開口一番疑問を叩き付けた。
「どうして、あんなことっ!何、泣いてる私を慰めてくれようとしたの?!」
口を開けば、さっきまではなかった怒りがひしひしと湧いてくる。
「それとも、弱ってる私を見てつけ込もうとした!?それってさいー…」
言いながら彼の顔を見上げてはっとした。
胸が冷えたのがわかる。
だって、れーおはすごく切なげに私を見ていたから。
「…違うよ……」
「ー!」
私はれーおに腕を掴まれたけれど弾くことが出来なかった。
口調は優しいのに掴んだ腕には痛いほど力がこもっていて…。
「れーお……?」
「慰めようとしたわけじゃない。つけ込もうとしたわけじゃないよ…」
れーおの綺麗な顔が歪んで目が離せなくなった。
「好きなんだ。まなちゃんが……。ずっと前から大好きだった」
「え…」
予想していなかった言葉に頭が真っ白になった。

