「おはよございます」 店に響き渡った。 配送員のお兄さんの声。 すこしだけヤル気になった。 「おはよございます。 ご苦労様です。」 あたしはいつものようにあいさつした。 するとお兄さんはあたしの顔を見て「元気ないですね?」といって笑顔で肩をポンとたたいて去った。 顔がいつの間にか熱くなっていた。 恋はしない。 そう決めた。 なのに…。 その日は何も頭に入らずにバイトを終え家に帰った。