足をあげられ、ベッドに倒れこんでしまう


あーっと口を開いたハクトくんの牙が2本見えた。



これから起こることなんて分かり切ってる。



私の、血を啜るんだ。



わくわくなんて可愛いものじゃない。



怖さで言葉も発せれない私をハクトくんはうっとりとした瞳で見下げる。




「いいね、その目。怖くて怖くて震えてる。

でもね?助けなんてあるわけないじゃん」


ひどく、冷たい声音で告げられた。