そう言ったハクトくんの髪が銀になり、紫紺の色をした瞳は真っ赤な真紅に変わった。



う、そ…


ハクトくんもヴァンパイアなんて




逃げなきゃ…っ、早く



「兄だけに飲ませてあげるなんて、不公平だよね?」


ベッドから降りようとした私の足を掴んで



そう言い放ったハクトくんに自ずと涙が溢れ出てきた。



「なんて純粋で真っ白な肌なんだろう…

きっと穢れなんて知らなかったんだね。

わくわくしない?これから何が起こるのか」