『やばい。芽衣子帰ってくれない?』 早朝。 シャワーを借りたあとに仁は焦ったように言った。 『優香がくるかも。今日記念日だから』 記念日・・・・・ だれの・・・・・? 『わかった。お邪魔しました』 聞かなくても分かった。付き合っていたんだ・・・・・ 仁と優香は。 私は、何故か冷静だった。 だって、あたしはいつもこうだから。 彼女のいる男を好きになってしまう。