太陽と月



好きだった

大好きだった



最初で最後の恋だと、思っていた―――




必死に胸の中で守り続けた恋

消えない様に、色褪せない様に

大事にしてきた想い



満開の桜の様に

俺の心の中で咲き乱れていた、恋






それでも、今俺の心に咲く花は

あの頃の色とは違う




どこか、あどけない表情の

それでも一生懸命に咲く花




ずっと俺が守ってあげなきゃ

どんな事からも

どんなものからも――



そう思えたのは

きっと、瀬川の真っ直ぐで純粋な心のおかげ




好きだ





溢れた言葉を拾ってくれる人に

俺はようやく出会えた