今まで、いそうでいない子だった 真っ直ぐな心は、俺の心まで透き通らせてくれる気がした 純粋な心は、無くしてしまった光を甦らせてくれる気がした きっと、瀬川は俺にとって暗闇に光る灯台の様な存在だった 行きつく場所のない俺にとっての、光だった それでも 迷いの中では、わずかな光が照らす場所も 俺には見えなかった―― 『瀬川は、俺の大事な部下で。それ以上でも、それ以下でもない』 そう告げたのは 俺自信だった