太陽と月



入社して、早一週間

早かった様な遅かったような、そんな日々だった




それでも、この式場の人達はみんな親切で

ドジばっかりの私を本当に可愛がってくれている





「瀬川ちゃん~」

「はいっ!!」




大西主任に教えられた通り、発注書をトロトロと書きこんでいると、事務所の中に可愛らしい声が響く

勢いよく顔を上げると、飯島部長がこっちに歩み寄ってきていた




可愛らしいボブの髪は艶々で

それでいて、綺麗な顔立ちの飯島部長

スタイル抜群で、とっても美人な女性




私の隣に立つと、本当に月とスッポンだ





「なんでしょうか? 飯島部長」

「ゴメンね、仕事中に。大西見なかった?」




可愛らしく細い首を傾げるその姿は、本当に見惚れてしまいそうになる

同じ女性でも、ここまで思うのだから世の中の男性達なんてイチコロだろう