「寂しいって、思ってくれるんだ?」
「もちろんです。ずっと一緒に頑張ってきたんですから」
一生懸命今日の為に何度も練習を重ねてき
た余興メンバー
お客様というより、友人の様な存在だった
今後二度と会う事がないとなると、もちろん寂しいに決まっている
「――だったらさ。これからも、会わない?」
「え?」
「お客とプランナーとしてじゃなく」
そう言って、笑っていた顔を急に真剣な表情に変えた南様
その表情と言葉の意味が分からなくて、思わず首を傾げた
すると
「俺と付き合ってくれないかな? 瀬川さん」
突然零れた言葉に、目が点になる
「・・・え?」
「これからは、彼氏と彼女として会えないかな?」
思わず聞き返した私に、もう一度そう言う南様
その言葉を聞いて、自分が告白されている事にやっと気が付いた



