太陽と月



考えあぐねる私を見て、ふっと一度笑った南様

そして、お茶を握りしめる私の前に立って、背の低い私の顔を覗き込んだ




「打合せ前に、コンビニで飯買ったんだ。コンビニでよければ、食べながら話さない? 俺も夜飯まだだから」




その言葉に合わせた様に、お腹がグーッと鳴る

以前大西主任に聞かれた様な、空腹時のモデル音が辺りに響く



一瞬、シンとした空気

そして




「あははっ!!これは同意って事でいいのかな?」

「すっすいません...」

「お腹は素直なんだね」




そう言って、お腹を抱えて笑い出した南様

相変らず私は顔を真っ赤にして、俯いて言葉を失った




「送ってく。乗って」




そして、半ば強引にも

駐車場に停められている車に乗り込んだ