太陽みたいな笑顔の影にある
どこか寂しげな表情
その大きな瞳の視線の向こうには、いつも誰かいて
まるで慈しむ様に、その人を見ている
「不器用なアイツはもう・・・真っ直ぐにしか進めないみたい」
寂しそうに笑って、カラカラと氷をストローでかき混ぜる莉奈さん
その様子をただ、じっと見つめた
私の心の花が泣いている
やっと咲いた花が泣いている
心のどこかで分かっていた事なのに
見えない様にしていた
雲の中に隠していた
それに
こんなに傷ついている自分に驚いた
こんなにも、好きになっていたんだと思い知らされた
届きもしないのに
好きばかりが、大きくなる



