太陽と月



とても仲が良いのだろう

終始笑いが絶えない2人の会話を、隣で見ながら私もケタケタと笑う

以前、莉奈さんが飯島部長には妹の様に可愛がってもらってるって言っていたのを思い出す

なんだかそれを今、目の前で証明された様な気がした




「――そういえば葵さん、もう打合せは終わったんですか?」



楽しそうに、ここ最近の出来事を話す飯島部長の話を切って、そう問いかける莉奈さん



「そうだけど、どうかした?」



この前のブライダルフェアの話をしていた部長は、キョトンとした顔でそう言う

そんな部長を横目に、グイッと私の肩を抱き寄せた莉奈さん

思わず落としそうになったケーキの箱を慌てて持ち直す


すると



「ちょっと、花音借りてもいいですか?」

「え? どしたの?」

「姉妹仲良くランチでもしたいなって」



首を傾げてそう言う部長と同じ様に、私も首を傾げる


どうしたんだろう?


確かに久しぶりに会った事には変わりないけど…



そんな私の疑問も無視して、飯島部長の許可を貰った莉奈さんは

私を連れて、会社を出た