太陽と月



そんな冷や汗ダラダラの私を見て、不思議なモノでも見る様な目のまま首を傾げた男性




「そうだけど?」




短く告げられたその言葉が、まるで雷の様に私の脳天に落ちる



ギャー――ッ!!

やっぱり!!

この人、この式場の主任の大西圭太さんだ!!!




「もっ申し遅れました!! 瀬川花音です!!」

「あ~うん。さっき聞いたから大丈夫だよ? それより、俺もしかして集合時間書き忘れた?」



カナリの角度でお辞儀をした私に、再び雷が落ちる

今までの経験上、この流れはまさか!?




「い...え。9時に事務所まで...と。」


確かに届いた封筒の紙には、そう書いてあった

だって、何度も何度も確認したから



でも―――



冷や汗と共に、1つの事を思いだす

とても、思い出したくない事だったけど