ジンジンと痛む腕の上をやっと冷たい水が流れ始める



それでも私の神経は今、体の後ろ側にある

包み込まれる様にして立つ主任の体に、全神経が集中する




「大丈夫か?」




再び耳元で囁かれた声に、ギュッと目を閉じながら頷く

それでも、ゆっくりと目を開くと、少し赤くなっている自分の腕があった




「すいません・・・」

「あんな所に置いておいた俺も悪い」

「いえ...ドジな私のせいです」




本当...ドジな私

何かしようと思うと、いつもこうだ

自分で自分が嫌になる



迷惑かけてばっかりで

情けない