-中学一年生 秋-

放課後の部活終了の時刻。
合唱部で全パートを任されていて、自主練の為先生とマンツーマンの通し練習をしていて、既に時刻は19時になろうとしていた。

先生にお礼を言い、暗くなってしまった道を急ぎ足で帰宅していた。

いつもの帰り道。

肌寒さに堪えながら、週末の予定を確認していた。

細く暗い人気のない道路を歩いていると、後ろから来た車が私の横で停まった。

少し不安になりながら歩き続けると、いきなり後ろから口を塞がれそのまま社内へ。

何が起きたのか理解する間もなく、煙草臭い車内で3人の男に回された。

痛い。気持ち悪い。

必死で抵抗したのに、あまりの恐怖に涙が止まらず、力も入らず過呼吸を起こし意識を失った。

どこの誰かも分からない人たちに、回されたことが凄く憎くて全ての男を恨んだ。