彼がいなくなるまで、少し待てばいい



適当にコンビニで雑誌をよもっかなあ…

なんて思い、ティーン雑誌を開いた



『…ぇ』

小さく、声が漏れた。



専属モデルっていう訳じゃなかったけど、さっきいた彼が映っていた。

服を着てポーズを決めている。




やっぱり…、格好良いな…



類は友をよぶ、って話だろう



彼は茶髪の細く高い鼻に切れ長の目
体つきはスラッと長く、長い手、長い脚が羨ましいくらい



…私なんて、ブスだし足短いし手短いしお肉ぷにぷにしてるし



『…、』


雑誌に目をやってる時、コツンッと目の前のガラスを誰かが叩く


反射的に顔を上げる




『――ッ』


驚くのも無理がない



雑誌にうつっていた彼が、目の前にいたのだから――…