その後も仕事の休憩の合間かわからないけどポンポンポンとメールをおくってくるが全て削除した



夕方


~♪~♪~


携帯の音楽がなった




"武"の文字を見て安心して電話に出た




『――もしもし?』


"もしもし!?胡桃?も、バカ!"



『え?』


何故、バカ?



"――電源つけててアイツから電話かかってこなかった?切ってろよ?な?"




『――ッ』



アイツ、それはきっと颯太の事だろう




『大丈夫、着信拒否したから…メールも見ずに全部捨てた』



そういう私にホッとした声が受話器の向こうから聞こえる





"メールが来た時、ビックリした。確かに俺ん家、家電みたいのねーしだからこれしか連絡できないんだけどさ…"


わしゃわしゃと、髪を触る音が聞こえた


それにクスクスと笑う



『――もう、大丈夫。じゃあ、次武が仕事休みの時に携帯ショップに連れてって欲しいな』


なんていうと、


"今人手が足りなくて休みなかなかなくて…来週の火曜は午前だけだからその日は?"


カレンダーを見ると、今日は木曜日

あと5日なんて早いもんだ





『分かった!その日まで家で大人しくしてるね』


アザも多少は消えるだろうし、そう考えると気が楽だ





"分かった。今日の夜飯…んー、カレーとか食いたいな。一人だとそうゆうの食べないだろ?二人なら…って、俺何言ってんだろうな"



ケラケラ、と楽しそうに笑う武に私も自然と笑みがでた



『そうだね、カレー作って待ってます!』



"ラジャ!じゃあ仕事戻るわ!あ…電源一応つけといて!"



そう付け足した武に、了解と一言言って電話を切った





時計を見るとまだ3時



武が帰ってくるのは…早くても10時30分くらいかな?



きっとあったかいお風呂に入りたいよね、直前に沸かそうかな?

それまでに全部終わらせよう、そう思ってせっせと家事にとりかかった