「あー、そうそう。それで喉乾いて休憩がてらにな」 俺はそう答えると、缶のジュースをゴクゴクと飲んだ。 「部活すると異常に喉渇くよね? 運動部だし」 隣でいつものようにニコニコしているちとせ。 さっきのは幻だったのか? そう感じてしまう。 大人びた顔付きも、儚げな雰囲気も。 俺の知らないちとせに変わってしまったみたいで… あんな風にさせる原因は一体なんなのか。 自分でも疑問になる位、それが気になって仕方がない。