「どんだけ好きでも、どんだけ離れたくなくても、あの言葉が邪魔してっ」
腕を引かれきつく抱きしめられる。
「もう側に居るのすら辛くてっ、逃げなきゃ苦しくて…」
抱きついてもいいのかな…。
ゆっくりと大きな背中に腕を回す。
届かない程広い背中。
「ミノリ…ゆっくり話したい。誤解してることもあるだろうから…時間貰えないか?」
頭ひとつ…いや、ひとつ半くらい上から低い声が降って来る。
「うん…あ、バウ…」
ほったらかしにしちゃってた!
振り向くと、ふあ〜っと大きな欠伸をしておすわりしているバウがいた。
「利口だな、お前。」
バウの元に歩き寄るとグリグリとバウを撫で、リードを手に取る。
「ミノリ」
反対の手…左手が差し出される。
「え…」
「手。繋ごう。」
震える手をゆっくり差し出す。
ギュ、と握られた大きな手。あったかくて離したくない。
話を聞いて、お終いになったらどうしよう。
でも…ホントに好きでいてくれたの?
腕を引かれきつく抱きしめられる。
「もう側に居るのすら辛くてっ、逃げなきゃ苦しくて…」
抱きついてもいいのかな…。
ゆっくりと大きな背中に腕を回す。
届かない程広い背中。
「ミノリ…ゆっくり話したい。誤解してることもあるだろうから…時間貰えないか?」
頭ひとつ…いや、ひとつ半くらい上から低い声が降って来る。
「うん…あ、バウ…」
ほったらかしにしちゃってた!
振り向くと、ふあ〜っと大きな欠伸をしておすわりしているバウがいた。
「利口だな、お前。」
バウの元に歩き寄るとグリグリとバウを撫で、リードを手に取る。
「ミノリ」
反対の手…左手が差し出される。
「え…」
「手。繋ごう。」
震える手をゆっくり差し出す。
ギュ、と握られた大きな手。あったかくて離したくない。
話を聞いて、お終いになったらどうしよう。
でも…ホントに好きでいてくれたの?