そんなとき、 こんな生活から抜け出せる事件が起きた。 家が、 建物が、 村が、 とある輩達の手によって 潰され始めた。 親も、 同い年の子供達も、 大人達も、 全員、殺された。 そして、僕だけが残った。 僕は唯一、潰されなかった部屋で何年も何十年も何百年も何千年も過ごした。 そして、外に出た。 でも、聞こえる。 村があったところを出ても。 つまり、 村が消えたから、 境界線が消えたから、 どこにいても聞こえる様に なってしまった。