◎☆ Margaret*

「怖くて堪らない…。起きても寝ても
周りは真っ暗だ…。
唯一見えるのは夢の中で苦しむ
そんな環境だけで、
大好きな真衣の泣き顔も、
笑顔だって見られない…。
子供が出来るかも分からないし、
生まれても顔さえ見られないんだっ。
結婚だって…」

黙って聴くしかなかった、
わたしには何も言えなかった。

「俺には光も何も見えない、
仕事も出来ない…。
真衣を養っていくことさえ
ままならない…。
ごめん、ごめんな…。」

那由太さんの弱さ、大きすぎる不安。
わたしには那由太さんを
抱き締めることしかできなかった。

わたしの胸の中で泣く那由太さんは
いつもよりずっと小さく感じた。