◎☆ Margaret*

「おはよう、那由太。」

病室のカーテンは閉ざされ、
電気も消えて真っ暗な中、
椅子に座ってうつむく那由太さんが居た。

「那由太…?」

「まい…っ…」

あなたが余りに綺麗に泣くから、
時間が止まったかのように思えて
わたしはあなたから目が離せなかった。

「どうしたのっ?どこか痛い?」

「違うんだ…」
「どうして泣くの?平気っ?」

「怖いんだ…怖いんだよ…」

いつも笑顔で見せなかった
那由太さんの思いが見えた気がした。

不安や恐怖、そんな感情に満ちて
ただひたすらに瞳が揺れていた。