「なぁ……お前…」 ドキッ!! 突然低い声で話しかけられて 私の肩はビクッとなる。 「あ、悪い。」 そう言って香月くんは 話すのをやめた。 ………?? 「あ、ああの、は、話??ど、どうしたの?」 私は恐る恐る隣に座る香月くんを見ながら尋ねた。 「え、あ、いや。お前……補習?」 「あ、うん。私、頭悪いんだ……」 そう言って髪の毛をクシャッとすると、 香月くんは「ふっ」と鼻で笑った。