「ぐずっ...やまとさん...」




いよいよこの日が来てしまった。



今日、大和さんは中国へ行ってしまう。



お別れの言葉が見当たらなくて、

わたしはさっきから泣くことしかできない。



「ちゃんと体に気を付けるのよ、大和」


「あぁ分かってる」


「たまには連絡しろよ」


「あぁ」



次々とお別れの言葉がかわされるのに。



わたしは..


「泣くな、こはる」


「だって..大和さん..」