「おはよう、こはる」


「おはよ、チエ」


次の日。



チエは満面の笑みでわたしに挨拶してくれた。



「うまく、いったんだね」




「まぁね。バカっていうか。ほんとにバカだよ、大雅くん」



呆れながらも嬉しそうなチエ。



よかった、解決できて。


またチエの笑顔が見ることができて。



教室まで二人で並んで歩く。
8時を過ぎたこの時間は一番登校してくる人が多い。
昇降口が沢山の生徒で溢れている。



「そういえば、今度の日曜日おじさんおばさんにお呼ばれされてて。こはるもだよね?」


「うん、仲直り出来たお祝いをするんだって張り切ってたよ」