降りろ、って家じゃない?


てっきり家に帰るもんだと思っていたから急に緊張してきた。


「どうした?」


「お母さん心配してるから」


「もう電話してある」


は、早い!


「えっと、でも」

「いいから、降りろ」

「はい」


大和さんの部屋に入る。
いつもと同じはずなのに、どうして今日はこんなに緊張するんだろう?


「何か飲むか?」

「あ、お構いなく」

「あっそ。ならいーな」


何が?と聞く前に既に唇が重なっていた。


「ん、ちょ、大和さんんっ!」