でも、1番嬉しそうなのは、ベットに寝ながら笑ってる女の子。

 ―――これがあたしとあなたの、出逢いでした…


「あっちのお姉ちゃんはー?」

「藍架お姉ちゃんだよー。
 春樹お兄ちゃんと同じ楽器なの。
 ほら、藍架もこっち来て?」

「ぅ、うん…」


 すごい…ッ!

 涼がお姉さんっぽい!

 案外しっかりしてるんだなぁー…って、失礼か。


「藍架です、よろしくね」


 涼と同じように、しゃがんで子供たちと目線を合わせる。


「「よーろーしーくー!」」


 ―きゅぅぅんッッッ!

 カワイイッ!

 みんなでよろしくって言ってくれたよ!!


「カワイイでしょー?
 みんないい子だよ☆」

「うん!」


 それから、子供たちと遊んだり、おしゃべりしたりする。

 さっきの女の子は、涼と2人で喋ってる。

 あの子がまおちゃん…かな?

 あの子の周りは空気が柔らかくて、優しい子なんだな…って感じる。

 そのとき、涼があたしの方に来た。