「おまっ、何して……」 慌ててその腕を離そうとしたけど芽衣は離れようとしない。 冷たい雨が二人の身体を突き刺す。 「何やってんだ。また風邪引くんだろ、ほら、離れろ。」 でも、芽衣は離れるどころか何も言おうとしない。 何してんだよ。 こんなとこ零士に見られたら…… 「お前、いい加減に………っ、何泣いて…」 無理やり芽衣の身体を離すと、芽衣は目を真っ赤にして泣いていた。 「……行かないで…っ」