部屋が真っ暗だったことで慶樹は居ないことがわかった。
アイツは相川のことか?
知らねぇけど。
「か、神矢くん…女の子たちよかったの?みんなきっと本気で神矢くんのこと……」
「いいんだよ別に。もともと、遊びやめるってお前と約束しただろ。もう、中途半端なことすんのやめた。」
「……そ、そっか。よ、よかったよ。…じゃああたしはこれで……」
なんて、部屋から出ようとする芽衣の腕を掴んだ。
話逸らして帰ろうとしてんなよ。
「何、逃げようとしてんの?お前に話あるんだけど。」
「な、何……」
「何でアイツらの部屋に入ろうとしたわけ?お前学習能力ないの?」
そう言うと、芽衣は強気で睨んで来た。
「あ、あたしがどうなろうと神矢くんには関係ないでしょ?…もう、契約も終わるんだよ……」
何だよそれ。
泣きそうな顔して、そんなこと言うんじゃねぇよ。

