おい、ここは男子部屋の階だろ。 男二人にチビ女が一人、部屋に入ろうとしていた。 紛れもない。 あれはアイツだ。 ……何やってんだよ。 「……お前、何してんの」 その華奢な肩を掴むと振り返った。 「…か、神矢くん?ど、どうしたの?」 こっちを向いた芽衣は、少し驚いた様子で言った。 どうしたの? じゃねぇよ。 「…何でここにいんだよ。」 「何でって…遊びに来てって言われたから……」 はぁ? 何だよソレ。 遊びに来いって言われたらお前は誰にでも付いてくのかよ。