「何で昨日部屋来てくれなかったのぉ〜今日は来てくれるよね?」
まさか、本気にしてたのかよ。
行くわけねぇだろ。
オレは無視し続けて部屋まで歩く。
「ねぇ、来てくれるよねぇ?」
上目遣いで腕を掴んでくる。
こうなったのは自分が招いたことなんだってことぐらい分かってる。
今まで、ずっと放ったらかしにコイツらにも中途半端に接してたから芽衣があんな危険な目に合ったんだって。
不本意でコイツらと遊んでたからって気が紛れていたのは事実。
だからオレは自分自身でケジメをつけないといけない。
「ねぇ、聖ってば…!」
「…悪いけど、もう────」
その腕を振り払おうとしたとき
オレは思わず立ち止まった。

