1日目のスキー学習が終わり、ホテルに戻ると温泉に入り夕食を済ませた。
「あたし、ジュース買ってから部屋戻るね!」
「じゃあ、あたしのもよろしく〜」
何だか、零士くんのことで頭がいっぱいなあたしは理沙と一緒に部屋へ戻らず休憩所に向かった。
ソファーに座ってジュースを飲んでゆったりしていると、休憩所の外から女子たちの声が聞こえてきた。
「ねぇ、部屋に遊びに行っていいでしょ〜?」
「なんなら、あたしの部屋に来てぇ。絶対だからね!」
修学旅行じゃないんだから。
どうせ、バレて怒られるのがオチでしょ。
なんて、思っていたら……
「ん、…わかった。」
聞き慣れた声が聞こえた。
まさか!なんて思ったときには遅かった。
「お前、こんなとこで何やってんだ。」
顔をあげると、神矢くんが壁にもたれていた。

