神矢くんはそう言ってくれたけど、不安で……
すると、そんなあたしを察した神矢くんはあたしの頭を優しく撫でた。
「んな、顔してんな。心配しなくてもオレが何とかしてやる。」
ふと、顔をあげたとき優しく微笑んだ神矢くんと目が合う。
「うん。神矢くんを信じる。」
そう言って笑ってみせると、神矢くんは何やら怪訝そうな顔をした。
「お前さ、あの男に何かされた？」
「……へっ？べ、別に特には…」
キケンな予感がしたあたしは身をよじって神矢くんの胸の中から離れようとしたけど……
「特には？つーことは何かされたんだな？」
不機嫌な顔をした神矢くんはあたしの身体をペタペタと触ってきた。
「ひゃっ！な、何するの！？」
「逃がさねぇよ。」
慌てて離れるも、神矢くんはあたしの腰に腕を絡めてすぐに連れ戻した。
