バレた!!
と、覚悟し目を閉じたけど……
聞こえてききたのはハルさんの笑い声だった。
「ハハッ、やっぱりなぁ〜だって俺、聖が拒まれてるトコ初めて見た〜」
え……?どういうこと!?
「テメェ、ハル…気づいてたのか」
威嚇するかのように神矢くんはハルさんを睨む。
「最初から何となくな。聖の彼女だって言うのによ、芽衣ちゃん聖に抱き寄せられて真っ赤になってさ。こんな明白な表情するってことは彼女じゃないのかなーなんて。」
それに、こんな可愛い子が聖と付き合うわけない。
と、ハルさんは付け加え言った。
「テメェ、オレたち見て楽しんでたってことか。相変わらず悪趣味ヤローだな。」
神矢くんはヤレヤレとそう言った。
「今回俺は、聖の遊び相手がどうのってわけで偵察しにきたんじゃないんだ。取り引き相手である星野さんの娘さんに聖が手を出してないかどうか偵察してきてくれって言われてここに来た。」
取り引き相手の星野さんってあたしのお父さん?
の、娘さんって……あたし!?

