返事をする間もなく神矢くんはリビングから出て行った。
そんなにお風呂入りたかったんだ……
長風呂して申し訳なかったかな。
そう思いながらもあたしは零士くんに
だされた宿題プリントをすることに。
零士くんに教えてもらった甲斐があったのかスラスラと解ける。
プリント3枚目に差し掛かるころ
神矢くんが“いつもの格好”でリビングに入ってきた。
見慣れた だなんて思う自分はどうかしてるんじゃないかな……
それでも恥ずかしくてあたしは俯きプリントに目をやった。
「なに、お前勉強してんの」
すると、上からそんな声が聞こえた。

