「か、神矢くんは本気で好きな人…いないの?そんな女の子取っ替え引っ替えして楽しいの……」
すると、神矢くんは黙り込んでしまった。
し、しまった。
一条くんといい、いけないワードを出してしまったのかも…
「ご、ごめ……」
「いねぇよ。そんなヤツ……今も、これからも。」
なんて、切ない瞳で言うからあたしは何も言えなくなった。
神矢くんが女遊びするのは何か理由があるの?
でも、あたしはそんなこと聞けない。
踏み込んではいけないと思った。
「ってかさ、お前が邪魔するから中途半端になったじゃんか。」
神矢くんは物欲しそうなそうな目であたしを見つめた。
「ご、ごめん……」
すると、神矢くんはあたしに顔を近づけて……
「んー、じゃあ……芽衣ちゃんに満足させてもらおっかな」
そんな言葉をあたしの耳元で甘く囁いた。

