どうやらあたしは素足で 登校してしまうところだったみたい。 「ほら。靴下よ。」 靴下を受け取って 急いで履いて無事、家を出た。 「ありがと、ママ!……時間やっば!」 「気をつけてね~!」 朝はいつもこんな感じで、 忘れ物をしたらママが学校に届けてくれる。 昔から慌てんぼな性格らしい。 って、そんなことより、走らなきゃっっ! 思いっきり走ろうと 助走をつけていたところだった。