あれだけ忌み嫌っていた携帯小説。私はヒマさえあれば、携帯を開く。

完結した時などは頻繁に。

感想が入っていないか、レビューが飛び込んでやしないか。あの作品は更新されただろうか?お、お気に入りのエッセイが更新されている。どれどれ…。

もちろん、書くために携帯と睨めっこ。

それでも、いつからか気負いがなくなった。

私は10代ではない。

向こう見ずで無鉄砲で、悔しいけれど、無敵なガキ。時代というのは、彼らが作り出すもの。すでに人生を折り返そうという私は、時の流れには逆らわない。

そんな彼らに、私の書いたものは伝わらない。

夢を見せてあげることはできる。

私は知っているから。

騙すこともできる。

私はそうやって生きてきたから。

けれど。

見過ごすわけにはいかない。

夢で終わればPVも上がるのに、その先の現実を、どうしても物語に組み入れてしまう。

簡単な話。

私の書くものは、説教臭いのだ。