【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

高津の高笑いが遠くに聞こえる。


俺らは…もう終わりなのだろうか…。


でも、今の俺らにこれからはないことは確かだった。


このまま生きていても、どうしようもなかっただろう…。


ただ…。


ほとんど意識を失いかけた時、ふとあいつらの顔が浮かんだ。


『聡、俺らもう従わねぇわ』


『そろそろ我慢の限界だ』


自分の言葉が胸に突き刺さる。


こんな仲間で…本当にごめんな…。


俺らの心残りは、大切なお前らに謝れないことだ…。


そして…。


聖愛 『尚輝!! 翔!!』


聖愛…守ってやれなくてごめん…。


そこで俺らは意識を失った。