仲間割れから一晩。


あたしはずっと夏帆について調べていた。


夏帆が尚輝に出していた条件…。


それを知ったあたしは、言葉が出なかった。


翔 『…何でこんな女と仲良くすんだよ』


尚輝 『…俺らの言ってること、信じねぇのか?』


尚輝と翔…辛かっただろうな…。


あたし、気づいてあげれなかった…。


その時、初めて涙が溢れた。


きっと、今までは現実を理解しきれてなかったんだ…。


あたしがあの時…夏帆を突き放していれば…。


気づいてあげれば…。


ケンカを止められれば、こんなことにはならなかったのにっ…。