【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

わからないなら教えてあげる…。


聖愛 「あんたらには尚輝と翔が必要だよ」


「「「「……っ」」」」


4人が息を飲んだ瞬間、あたしは4人に背を向け走り出した。


澪人 「聖愛!!」


澪人の叫び声を無視して、廊下を一気に走り抜ける。


幼い頃から片時も離れることのなかったあたしたち。


ケンカは何度もしたけど、今回のような仲間割れは初めてだ。


…もしかしたら、離れることは必要なのかもしれない。


でも…このままでいい訳ないんだ…。


きっと、自分たちの過ちに気がつくだろう。


そして、本当に大切なものに…―。