先生 「じゃあ…」


澪人 「…尚輝だよ」


先生 「片桐くんが!?」


樹 「尚輝が…キレた」


先生 「キレたって…何があったの!?」


聡 「関係ねぇだろ」


聡はギロッと担任を睨むと、ドアに向かって歩き出した。


先生 「ちょっと!!」


引き止める担任を無視して教室を出る四人。


麻耶 「来いよ」


最後の麻耶に呼ばれ、あたしも歩き出した。


その時―。


あたしは尚輝の蹴飛ばされた机のそばに、握り潰された手紙が落ちているのを見つけた。


これ…朝の…。


あたしはその手紙を掴み、ドアに寄りかかる麻耶の所に急いだ。