無惨になった教室。


いつもの騒然とした雰囲気とはまるで違う教室のようだ。


それもそうだろう…。


いつもあたしたちの中立で、争いを止めてる尚輝が暴れたんだから…。


温厚そうに見えるけど、キレたら麻耶と匹敵する。


もしかしたらそれ以上かもしれない。


先生 「授業始めるよー」


すると、何も知らない担任が入ってきた。


先生 「っ!? 何なの!? これ!!」


担任は荒れた教室を見て、悲鳴のような声で叫んだ。


そしてあたしたちを見る。


先生 「あなたたちがやったの?」


明らかに疑いの眼差しだ。


聡 「違ぇよ」