【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

麻耶が言うと、聡が夏帆に向き直った。


夏帆はずっと俯いている。


聡 「どうなんだよ」


聡の声は、まさに最強グループのリーダーの声だ。


夏帆 「わざと…するわけないじゃないですかっ…」


夏帆は今にも消えそうな声で呟いた。


夏帆 「落ちてたから…届けに来たんですっ!!」


尚輝 「ざけんなっ!!」


夏帆が叫ぶと、尚輝は倒れた机を思いっきり蹴り飛ばした。


机は一瞬宙を舞い、教室の机をなぎ倒す。


夏帆や生徒たちの体がビクッと震える。


普段大人しく優しい尚輝がこんなに暴れるなんて珍しい。