真島夏帆だった。


尚輝 「何か用?」


尚輝はうんざりとしたように立ち上がり、真島夏帆の前に立った。


夏帆 「ごめんなさい…。さっき通りかかった時、聡くんの声が聞こえて…」


そう言うと、真島夏帆は弁当の包みを差し出した。


夏帆 「よかったら…どうぞ」


聡 「マジ!?」


人目もくれず、弁当に飛びつく聡。


恥ずかしいやつ…。


夏帆 「よかった」


聡を見て、夏帆は嬉しそうに微笑んだ。


尚輝 「他には?」


夏帆とは対称的に、露骨に嫌な顔をする尚輝。


他の四人も同じような感じだった。